「せーしゅんとか、いってらんない」

倉庫
それが幼い頃から苦労したため、ちょっと排他的な性格になった主人公、
時谷一春の口癖だ。
この世は荒野だ。
荒野を生き抜くためには、ただひたすら必死に働くしかない。

「同級生のヤツらみたく、遊びだの恋愛だのやってる暇なんてねぇよ」

ここどこ
そう吐き捨てて、今日も今日とて労働に精を出す一春。
そんな彼の前に一人の謎の少女が現れる。
見知らぬ制服を着た、いつも人目を避けているような、
名前も知らない大人しい少女。
普段の一春なら気にもとめないが、何故か一春は気になって仕方なかった。

そして、彼女はある日唐突に、一春の妹になった。

「何でだよ?!」

ねえぼくどこにいるの
戸惑う一春と愉快(そして変)な仲間達を巻き込み、
”青春してる場合じゃない若者達の青春劇” が今、幕を開ける―。